9月になりました。今月は秋のお彼岸があります。
お彼岸の基本的な情報については、春のお彼岸の際にブログ記事を作成していますので、よろしければそちらをご覧ください。
2021年度の秋のお彼岸は、秋分の日の前後3日間9月20日間~26日です。
今から準備をして、期間中にお墓参りをしましょう。
今回は秋のお彼岸と春のお彼岸についての違いについて解説していきます。
●お供えの和菓子について
秋のお彼岸では「お萩(おはぎ)」、春のお彼岸では「牡丹餅(ぼたもち)」をお供えするのが一般的です。
どちらも米を炊いた後に、それを丸めてあんこで覆うという作り方自体は同じですが、季節によって名称が変わり、春は牡丹(ぼたん)の花が咲くことから牡丹餅、秋には萩(はぎ)の花が咲くことからお萩と呼ばれます。
今までお萩と牡丹餅の違いを気にしなかった人でも、お彼岸の時には意識して季節の和菓子として楽しんでみてはいかがでしょうか。
●お供えの花について
お彼岸の際に添える花に明確な決まりはありません。
ですが、その季節を代表するお花をお供えするのが一般的です。春には牡丹、マーガレットの花が挙げられ、秋には菊、リンドウなどが挙げられます。
もちろんご先祖様が生前好んでいた花をお供えしても問題ありません。
ただし、バラのようにトゲがあるお花の場合は、お供えする前にトゲを取り除いて、ご先祖様に対する心配りをしましょう。
●お盆とお彼岸との違いについて
お盆とお彼岸では、どちらもお墓参りをしますが、実は異なる部分があります。
お盆はインドにあった「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という風習が日本に伝わり、家に帰ってくるご先祖様を迎え、もてなして見送るという文化で日本に根付きました。
お彼岸も仏教の用語が元になっていて、自分たちが生きている此岸の世界とご先祖さまがいらっしゃる彼岸の世界が繋がり、ご先祖さまが此岸に返ってくる日ということで、ご先祖様を迎えるというところは同じです。
ですが、お彼岸には「自分たちがこちらからあの世へ近づけるよう修行する」という意味合いも含んでいます。
次回の更新をお楽しみに。
明日香野では各種SNSでも情報をお届けしています。
こちらもご覧ください。