いつでも明日香野 | 鹿島槍ヶ岳

東京や大阪ではまだまだ暑い9月。日本北アルプスの後立山連峰の主峰・日本百名山の鹿島槍ヶ岳へ。1日目は曇り。時折日差しを感じる明るさになったり、霧雨が降ってきて寒さに震えたりしながら登る。途中、日本300名山にも選ばれている美しい山、爺ヶ岳に登り、そこから今日の宿泊地冷池山荘に到着。途中で日本天然記念物の雷鳥が3羽すぐ目の前にまで出てきて心が湧き立つ。

2日目は朝3時に起床。夜起きた時には中秋の名月に向かう美しい月が窓越しに輝いていた。そして鹿島槍ヶ岳に日の出アタックを目指して出発。真っ暗な中、美しい星空を見上げながら進む。寒い。完全に冬に向かいつつある北アルプスを全身で感じる。やがてだんだん空が白み始め、遠くに山々がうっすら見え始めた。5時を超えると空が明るくなり、それにつれて山々の表情がどんどんはっきりする。先ほどから遠く見えて板山も姿がはっきりし始めた。「剱岳に立山三山だ」かつて登った山々が美しく、そして愛しい。

ちょうど日の出の5時30分過ぎに山頂に到着。零下の山頂だが雲の合間から見れる日の出は格別。周りには北アルプスの山々、遠くには八ヶ岳、南アルプス、白山なども見える。北アルプスの奥にはやはり以前登った薬師岳のカールが見える。なんと見事な造形美。日本の3000m超の山々を一望しながら「お供え団子」を山々に捧げて祈った後、食べ始める。このシンプルな生地だけの団子がうまい。一気に4つ、半分食べてしまった。生地にこだわってよかった。

この日の動画は、明日香野【公式】の投稿でご覧いただけます。
https://twitter.com/tw_asukafoods/status/1707314265756217418

(いつでも明日香野 | 爺ヶ岳へ続く)