明日香野ブログ

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いつでも明日香野 | ドヴァーラヴァティー遺跡②

明日香野がお届けする #いつでも明日香野。

ブログでしか読めない社長此下のお話をお届けいたします。

第3回は前回に続きタイ"ドヴァーラヴァティー遺跡"のお話です。

 
タイの土地に初めてできた広域国家と言われるドヴァーラヴァティー王国の環濠集落遺跡。タイ族が現在のタイの領域に入る前の古い時代。当時はタイ族ではなく、モン族がこの地域で文化を花開かせていました。

「現在のタイの領域で最初に現れた大国は、ドゥヴァーラヴァティーであったとされている。この国は七 ~十一世紀にかけてタイ中部を中心に栄えたモン族の国家であり、その中心はバンコクの西50キロに位置するナコーンパトムであったとの説が一般的である。」

—『物語 タイの歴史 微笑みの国の真実 (中公新書)』柿崎一郎著

とされており、同著では

「ドゥヴァーラヴァティー様式の美術品はタイの領域内の各地から発見されており、政治権力の浸透する範囲を示すものではないかもしれないものの、少なくともその文化的影響力が大きかったことを示している。ドゥヴァーラヴァティーの環濠集落は、楕円形の環濠が特徴的であり、タイの中部から東北部にかけて広く分布している。この国はかなり広い領域に影響を与えたものと考えられて」とされている。

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この環濠集落、それもドゥヴァーラヴァティー王国の首都であったナコンパトム近くにあったこの環濠集落は立派なもので、周囲は3kmにおよび、その周りに深い堀を掘り、おそらくはその掘った土を内側に「掻き上げて」土塁を守りとしている。これは世界的にもみられる形式ではあるし、日本でも縄文後期から戦国期の広範囲な時期にかけてこの形式がみられる。大いなるものは吉野ヶ里遺跡や中世堺がこれに当たるのかと思う。明日香野本社のある大阪府八尾市の久宝寺寺内町などもその例だ。

環濠集落は大抵は戦乱の時代に、村々や町が自衛のために作ったというのが定説だと思うけれど、タイもこの時代の支配者モン族やその他の民族、集落間で争いが絶えない時代であったのか、など想像しているだけでも楽しい。

実際その場所に立ち、周りをぐるりとランニングした。すっかり木々や下草に覆われた土塁は全面が落ち葉に覆われていて、ランニングしていてカサカサと音が自分の足元から聞こえてくる。土塁内側の周回道路はそれなりに整備されていて、気分良くランニングできる感じなのだが、トレイルランナーとしては土塁を登ったり降りたりしながら走ってみる。地元の人々の便利に土塁には四箇所の崩された場所と、数多くのオートバイが駆け上がって降りていくめの轍がある。土塁の外側の環濠は7割くらいは水が残っていて、水面は明るいグリーンの浮き草にびっしり覆われていた。残りの3割は埋まってしまっており、(日本の古城を思い浮かべていただけると嬉しい)その部分は大いに低灌木の林となっていた。

f:id:asukano:20210310201244j:plainモン族の村であったろうこの環濠集落は今やボーイスカウトのキャンプ場になっている。敷地の中に、いまも池が水をたたえている。そこで兄弟3人が魚を網で捕まえようと腰まで浸かっていた。仲の良さそうな3人は時に真剣な、時に笑顔で助け合い、じゃれあいながら網をうつ。こんな風景が2000年も繰り返してきていたのかと思うと人類の悠久の歴史を感じざるを得ない。彼らの話す言葉はタイ語の方言よりさらに訛りがあり、もしかしてモン族の末裔としてこの場所を守りつつ魚取りしているのかと思うと、浪漫でもあり、茫洋たる気持ちが掻き立てられた。

3月になり、今年も暑くなりはじめのこの季節、花の季節のタイの中、すっかり汗びっしょりで走る。この日、頭上には青空が大いに広がっていた。さあこれから暑季が始まる。

補給食 明日香野3色柏餅・白柏餅(こしあんよもぎ柏餅(つぶあん・天然よもぎ色香味)味噌柏餅(味噌餡)
ウェア Luc+
シューズ North Face Vectiv Enduris
バックパック Zoma

—『物語 タイの歴史 微笑みの国の真実 (中公新書)』柿崎一郎著 https://a.co/00n0PEq

#明日香野 社長このした 2020年3月

#mon #モン族 #ドヴァーラヴァティー #Dvaravati #ナコンパトム #nakhonprathom #Zoma #ルクタス
@yamarokko @luc_tus @thenorthfacejp

 

次回の更新をお楽しみに。

 

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