いつでも明日香野 | ドヴァーラヴァティー遺跡①

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ブログでしか読めない社長此下のお話をお届けいたします。

第2回タイ"ドヴァーラヴァティー遺跡"のお話です。

 

タイにも鳥居がある?

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タイにも鳥居がある。日本とタイの共通点を感じる場所だ。それも一番有名なものは首都バンコクの旧市街に王宮、寺院などが集まっている地域の通りの真ん中にそびえ立っている。もともとそこにあるWat Suthatの一施設であった。タイ語ではサオチンチャー(Sao Chingcha)と呼ばれ、200年続く現在のラタナコシーン王朝第一代ラマ1世が建設したものだ。もともと、首都をバンコクの真ん中を西岸から東岸に移設した時に都の中心として建設されたらしい。ちょうど18世紀から19世紀に時代が移る時期、日本では明治時代であった

(タイ観光庁 https://www.tourismthailand.org/Attraction/sao-chingcha)

なんと21.15Mもの高さの真っ赤な大鳥居で、タイのプレー県から切り出されたチーク材でできているそうである。日本の3大木造鳥居といえば、氣比神宮・大鳥居(福井県敦賀市)、春日大社・一之鳥居(奈良県奈良市)、厳島神社・大鳥居(広島県廿日市市)なのだが最大の厳島神社の大鳥居が16M。それよりも5M、ビルの2階くらいは高いわけだから巨大なものだ。

毎年旧正月、この鳥居には板状の乗り物をつなげこれに僧侶が乗り、この乗り物が地面と水平までスィングさせていたらしい。ちょうど子供用のブランコを、果てしなく巨大にしてもらったものだと思うと良いかもしれない。あまりにも危険で、死者も出たらしく1930年代までで廃止されてしまった祭りだ。この祭り、上記タイ観光庁ではバラモン教(インドの古代宗教・現在のヒンドゥー教の源流)の祭祀とされている。実際東南アジアは紀元前後からバラモン教が伝わり、4世紀ごろにはほぼバラモン教文化になっていた。タイもその例外ではない。ベトナム中部チャンパー王国、カンボジア世界遺産アンコールワットのアンコール朝、タイのモン族王朝のドヴァーラバディー王国などが有名だ。だとすると、この鳥居も日本のものと関係ないインド系文化なのだろうか。

 

僕には別の想像がある。この鳥居文化、バラモン教ではなく、日本でもタイでも共通の「木にも、岩にも、川にも」神様が宿っているという、僕たち日本人にも深く根ざしたアニミズム由来ではないかという想像だ。この想像、本当に若い頃からなぜか僕の中に宿っていて、タイに20年以上関わった今では確信に変わっている。僕はいつも日本の文化はどこか根っこが東南アジア・タイにつながっているように感じている。タイ人も日本人と同じく、万物に神が宿る「八百万の神」を感じて生きている民族が集まった国だと思っている。タイの諸民族は日本人と同じ感覚を共有する仲間なのだ。

2009年5月初頭僕は、タイからラオスを通って中国雲南省、中国雲南省からラオスを通ってタイへ帰る車の旅に出た。その終わりに近づいたラオスの山の中、メインの道路から外れて山の中に分け入った。アカ族と言われる山岳民族の古い村がそこにあると聞いたからだ。陸稲と森の恵みで生きる人々だ。ひたすらに暑いその日、山道を村に向かって歩いて登っていく。汗が吹き出す。森の中を貫く山道の途中で、素朴な木材の柱と梁そして、枝葉で飾られた門に出会った。「パトォー・ピー(精霊の門)おそらくは村の境界、それもスピリチュアルな意味で「人」の住む世界としての村を、精霊の住む世界としての森と分けている門なのではないかと思う。その姿は、素木を「掘っ建て」ただけの簡素なものだが、まさに「鳥居」だ(写真②)  この「鳥居」村への道からのトレイルにも、村の奥の森に抜ける道にも鎮座している(写真③)  思えば、奥の村の先には、アカ族信仰の森が広がっているのだが、日本古式の神社が山を御神体とし、おそらくは素朴な鳥居と何もない空間をその山の麓に設けただけであった姿に似ているのではないか。ただ、人間の世界が大きく神の世界が小さい中世以降の日本と、未だ神の世界が広大であるアカ族の世界では囲まれているものが神の世界か、人の世界かの違いがあるのかもしれない。

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2020年10月。タイ最高峰ドイインタノンにトレイルランニングの練習に出かけた僕は、そこでも鳥居に出会った(写真④) すっかり観光化された山の中の田の中にそれは飾りとして置かれていた。これもこの地域のカレン族の文化だ。彼らのお米は日本のお米に似ていると、地元の人は言う。祝日にはお餅も食べるそうだ。

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鳥居はこのように、タイ族・アカ族・カレン族というタイの多様な民族と私たち日本人に共通する文化らしい。これは日本から中国雲南省・東南アジアに広がるいわゆる「照葉樹林文化*」と呼ばれる古文化由来だというロマンだとも言える。今はあまり主流派ではないかもしれないが、僕が大学で学んでいた頃には十分に影響力のあった仮説だ。僕たちとタイの諸民族が、根っこの根っこで共通の文化が繋がっているのではないかと想像すると、僕は心が暖かくなるのを感じる。ちなみに、「もののけ姫」や「となりのトトロ」には照葉樹林文化論が大きな影響を与えていると言われている。みなさんも、宮崎駿という偉大なクリエーターを通じてその心に触れているのかもしれない。

そんなタイの大鳥居の前で、こし自慢の明日香野あんこもち。そういえば、お米文化もお餅文化も日本とタイは共通だなあ。

#鳥居 #アカ族 #モン族 #タイ #カレン族 #ラオス #照葉樹林文化 #Akha #Mong #Karen #Thai #laos #明日香野 社長このした 2020年3月

照葉樹林文化論(しょうようじゅりんぶんかろん)とは、1970年代以降の日本の文化人類学において一定の影響力を持った学説である。具体的には、日本の生活文化の基盤をなすいくつかの要素が中国雲南省を中心とする東亜半月弧に集中しており、この一帯から長江流域・台湾を経て日本の南西部につづく照葉樹林地域に共通する文化の要素は共通の起源地から伝播したものではないかという仮説である。(WIkiPedia)

次回の更新をお楽しみに。

 

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